2015年5月2日

靴脱ぎに・・?


横浜青葉区のSさん宅にスツールを納品しました。

Sさんとは他の仕事で何度かご注文をいただいているのですが、今回は玄関まわりで靴を脱ぎ履きする
台をつくってほしい。というお話でした。

ひょっとしたら屋外でも使う。というお話だったので、まっ先に浮かんだのは耐水・対汚をどうしよう
か、ということでした。
そのためにコストや入手しやすさを考慮し、材料は栗材を選択しました。
栗はひさしぶりに使うのですが、なんとも優しい雰囲気の材料です。
自分も定番材として扱うことに決めました。


このスツール、その使用目的から、おおまかなデザインは自然と出来
上がったのですが、その他にも細かい意匠を加えてみました。

Sさん、納品したスツールをご覧になって「あぁ、もったいなくてしば
らくは使えない!」
喜んでいただけました。いつもこの声を聞くたび、どっと安心します。

最近、とろけるような感じ、好きです。



私見ですが、近ごろ世の中のプロダクトが「ぐわっとした」押し出しの強い、
すこし過剰なものが主流になっている気がします。
それはそれで存在感があるのですが、なんだかあまりにも強いものばかりに囲まれる生活はどうなんだろう。
この潮流が変わったとき、それらはアッという間に陳腐なものになるのではないか、と考えてしまいました。
「ああ、あの頃はこうだったね〜。今見るとなあ・・・」なんてね。

もちろん世の中の流れとつながってものを考えないといけないのですが、
では自分はカワイすぎない、どこか柔らかい雰囲気の家具を作ろう。と
思っていますが、なかなか。

古びないけど飽きられない形ってどんなだろう。今日も図面を前に頭を抱えています。





さあ、遠慮せずに