2022年7月14日

 ひだ取りアンティーク椅子


調布市のお客さまのアンティーク椅子を張り替えました。
座面はバネが落ち、背中はひだ取りのボタン締めで、手間のかかる張り替えでした。


海外で作られた椅子というのは、たいてい合理的な発想で製作されており
そんな椅子を張り替える時、まともに組み合うと辻褄を合わせるまでに大怪我を負います。この椅子もそんな椅子でした。

通常、こういう椅子は背中下部に「巻き込み」という木部品があり、それが背中椅子張りのテンションを支えます。ところがこの椅子にはその巻き込みがありませんでした。背中左右木部に受け張りをピンと張り、そのテンションだけで上布まで支えていました。

これでは構造としてはあまりにも脆弱で、張り上がってすぐは良いかもしれませんが、長持ちしないのはあきらかでした。そこで巻き込みも追加製作することにしました。

壊れた木部修理に始まり、足りない木部品の製作、バネ下地からの完全なやり直し、その他勉強になることばかりでした。

ひだ取りの椅子張りはあまり経験がなく、実際に形に出来るか不安もありましたが
無事に張り替えが終わり、安堵しました。




2022年7月5日

 ウォールナットサイドボード



横浜青葉区のお客さまにウォールナットのサイドボードを製作しました。
以前製作したサイドボードをご覧になっての依頼でした。

・扉の手かけは出っぱらないようにする。
・引き出しはスライドレールを使用せず、吊り桟仕込みにする。

等の条件での製作です。

ウォールナットでの製作は久しぶりですが、周りの物をしっとりと引き立て、
部屋内の雰囲気を変える高級感はさすがだな、と思いました。

工房を三重に移しても、なおご注文をいただける横浜のお客さま。
端正なカタチに出来上がったサイドボード共々、ただただ感謝です。


・ウォールナット無垢、突板合板
・1000w × 700h × 400d




さあ、遠慮せずに