2023年12月24日

 回遊する夢


大阪・梅田で2023年10月に閉店した老舗ビアホールがあります。
そのビアホールに浅からぬ縁のあるお客様からのご注文で、カウンタースツールを製作しました。

その方は40年あまり前、社会人になって最初の実地研修でそこで働き、
思い入れのあるビアホール閉店の知らせに胸を痛め、それならばその
雰囲気を引き継いだ新しいビアホールをお茶の水に開店しようと考えました。

そこで梅田のビアホールで使われていたテーブル什器を引き取り、
その一部を使い既存のカウンタースツールと同じサイズで作り直して
新しいお店で使おうと考え、白羽の矢を立てていただきました。


中継地として名古屋に運び込まれた大量のテーブルを工場に引き取り、ダメージの
有無で部品リメイクの不可を判断。選り分けたテーブルをバラバラにし、木作り・
仕口作り直し、再度組み立て、本革のクッション部を製作して形になりました。

こんな面白いお仕事をいただいたHさん、設計・コーディネーターのTさん、
Hさん、ありがとうございます。面白いことをどんどんやりましょう。


・KEEL`S BAR Ochanomizu
 千代田区神田駿河台2-1-20 お茶の水ユニオンビル1F




2023年12月4日

 二人掛けベンチ



埼玉 大宮市のお客様に2人掛けベンチを製作しました。

狭いスペースなので普段は荷物置きに使用し、来客時に2人用の
ベンチとして使いたい、とのご注文でした。

ノイズの少ない形を目指し、脚と貫の構造部をほぼ同径の丸棒でデザイン。
同じ径の丸棒をつなぐ仕口に苦労しましたが、うまく形になりました。

お客様にも好評で、1日中、ベンチを眺め座りつされたようです。


・2人掛けベンチ
 ウォールナット無垢材
 1000w × 400d × 430h




2023年10月21日

 都筑区ソファークッション



横浜市都筑区のマンションリフォーム現場に、2,6mと2,2m・1,6mの
L字ソファークッションを納品しました。

1本もののソファーは、窓外からの風が小上がりまで吹き抜ける、寝転び
たくなる開放感。L字ソファーは奥まった場所に包まれる安心感に満ちた
プランニングでした。

コンパクトな室内に、種類の違う居場所がいくつもある贅沢さ。
気持ちのいい現場でした。


・設計施工 株式会社中山建設
      nakaken-nh.jp




2023年7月20日

 木製サッシ



故あり、木製サッシを製作しました。
アルミサッシのおうちでしたが、造園工事が終わり、金属サッシの
水槽的な息苦しさ、室内と庭の一体感欲しさに、木製建具へのリフォームを敢行しました。

外枠と板金工事は大工さんにお願いし、本職の建具屋さんに細かい
アドヴァイスを聞きながら、建具を製作しました。

既製サッシが好みでないお客様のため、ヘーぺシーぺなどの規格建具でなく、
錠も昔ながらのネジ締め錠を探しました。
厚物用のネジ締め錠はなかなか珍しいのですが、現在では生産されていない
宣徳仕上げの錠が手に入り、お客様にも喜んでいただけました。


建具が木製に変わることで、室内からの眺め・空気感が著しく向上しました。
近ごろ新築住宅でも、木製建具を選ばれる方が増えているようですが、
さもありなん、な結果でした。




2023年5月23日

 緑区ソファークッション


横浜市緑区の新築住宅にソファークッションを製作しました。
長さ3,5mの大きな間口に、L字型に1mほど伸びている、ボリュームのあるソファーです。

・設計施工 株式会社中山建設
      nakaken-nh.jp
・写真撮影 アドブレイン 塚本 浩史







2023年4月19日

 ガラスケース什器


ディスプレイ用ガラスケースを製作しました。
ケースを持ち上げやすいよう、下部に指を入れやすいフローティング形状と
しました。

上下シンメトリーのガラス立方体が、軽やかに宙に浮くような効果になったと思います。

・ガラス、ナラ無垢・突板合板
・420w × 370d × 365h




2023年4月13日

 収納二点



とある企業からのご注文で、応接室と会議室の収納を製作しました。

引き出し4杯と開き戸という構成は同じですが、目的の異なる両者の部屋に合わせ、
家具のキャラクターをうまく作り分けることができたと思います。

家庭向けの家具とは違い、趣味性よりも、機能に重点を置いた意匠で
製作しました。毎日の業務をサポートしてくれることを願っています。


・応接室収納
 ナラ無垢材、ホワイトオーク突板
 1020w × 700h × 450d

・会議室収納
 ポリ合板
 800w × 745h × 380d




さあ、遠慮せずに