2012年7月29日

二本脚の小さいテーブル

ダイニングテーブル


次は大人用のテーブルを製作しました。
材料はチェリー材。
日本語で云えば桜、でしょうか。

柔らかい雰囲気で色・触感ともに非常に上品な印象の材料です。

このテーブルはこれまたオーソドックスな構造で、強度として非常に頑丈な作りにしてあります。

それぞれの部品がお互いの弱点を補い合うような形なので、結構部品数も多いのですが・・・。

組み上げて椅子と並べてみました。

まだTERAMOTOオリジナルの椅子を開発していないので恐縮ですが、
おもしろいもので、このようにダイニングチェアとテーブルを合わせて
置いてみると、見た目にも機能的にもお互いが非常に引き立つことを痛感
しました。
早く椅子を製作せねば・・・。


このテーブルは工房のショウルーム用に製作しました。
テーブルを置き、最低限の準備を終えたので工房のショウルームもお客さんをお迎えできるようになりました。
「なんか暇だナ」という時は工房まで遊びにいらしてください。お待ちしております。
(ご一報いただいてからいらっしゃると確実ですよ)





2012年7月22日

丸脚子供テーブル


子供用のテーブルを制作しました。

材料はナラ材。
先日のウォールナットの椅子とは全くちがった頭で製作したので、あまり似ていない雰囲気になりました。


このテーブル、一見シンプルなものに見えますが技術的にいろいろ試してみました。

脚を垂直ではなく、すこし角度をつけました。
専門的な言葉で「四方転び」と言いますが、このような脚はわずかでも角度がつくと、加工の手間が段ちがいに面倒になります。
ただ、そのかわり脚が四方に踏んばっているように見え、安定感がでる形になります。

そのほかには脚を丸脚にしてみました。


角材を旋盤にセットして・・・

回転させて削ります。

業界用語で「丸脚の四方転び」と呼ばれるテーブルです。
手間はかかるのですが柔らかい雰囲気のテーブルになったと思います。



さらに汚れ防止に石鹸水で表面を仕上げるソープフィニッシュで仕上げて完成!
北欧家具でよく使われる、子供が舐めても平気な仕上げ方法です。
木材本来の味がでるのも楽しみな仕上げです。

先日製作した幼児椅子と並べてみました。
全くテイストが違いますが、これはこれでアリ!

・・・なのかな。







2012年7月15日

抹茶スツール①

今は昔


数年前、デザイナーの友人の事務所に昼寝に行くと出入りしている人たちが使いずらそうに
原稿確認用のライトテーブルを覗きこんでいる場面に遭遇しました。
 
よく見ていると、そのライトテーブルがちょうど膝を立てなければ覗きこめない高さ。
そこでちょうどよい高さになるように、勝手にスツールを製作することにしました。


裂地の色、最初は3つでトリコロールかラスターカラーに
しようと思いましたが、汚れが気になり結局は緑色のグラデーション。

テーブルは使いやすい高さになりました。

そしてずいぶん長い間使ってもらえましたが、
今は置かれる場所が変わり・・・
ストーブのまわりで余生を過ごしているようです。


そのうち張り替える必要も出てきますが、つぎはどのような色に変えようか、考えています。
「若気の至り」という勢いで製作したスツールですが、
実用に即した大きさのためか、ありがたいことに
ずいぶんと息の長いスツールになりました。

製作者本人がいちばん驚いています。








2012年7月9日

幼児椅子


子供用の椅子を製作しました。

体が小柄なお子さんが緊張せずに座れるサイズの椅子で、なかなか好きなデザインが見つからない。とご注文をされました。

材料はウォールナット。
ご覧のようにサイズは小ぶりの椅子で、座面は230mmの高さです。

「昔の小学校を連想する椅子が欲しい」とのお話。
形は直線を基調に、という話でしたが、座面や背もたれに微妙なカーブを加え、少し柔らかい雰囲気を作りました。

組み立て中です。

構造はベーシックで、かなり頑丈な椅子です。
おそらく2世代、3世代は使えるでしょう。

ご両親にもお子さんにも気に入ってもらえたようです。
よかった、よかった。





2012年7月1日

小物やら


桜の丸太がやってきました。

三重の実家で桜を伐ることになったのです。

家具に使うには径が細く、ねじれも大きそうな樹だったので、
最初は丸太を引き取るのに躊躇しましたが、思い入れのある樹だったもので結局うつわや小物を作る事にしました。

室内にこういうものが転がっているとなかなか迫力があります。何を作ろうかな。


ところで先日工房のまわりを散策していたら

あまりの美しさに急いでカメラを取りに走りました。
あっという間に夕焼けは消えてしまいましたが、
息を呑むような光景でした。



さあ、遠慮せずに