溶けかけたお菓子
建築家の方からの注文で、山形の旅館のキーホルダーを製作しました。
材料はウォールナット。
現在使用しているキーホルダーを交換するため、新規に製作することになりました。
大きさ 75mm × 75mm、だいたいの形は決定していたのですが、本体の厚みや面の取り方は協議をしながらの製作になりました。
最初は本体面をちいさく曲面取りし、比較的角張った雰囲気のものができあがったのですが
さらにお客さんに工房に来ていただき、実物を見ながらその場で機械加工をして形をチェックしていきます。
さらにお客さんに工房に来ていただき、実物を見ながらその場で機械加工をして形をチェックしていきます。
「もう少し面を大きく」「もうすこしなだらかに」「なかなか難しいねえ」
2人で意見を交えながら最終的な形を決定しました。
機械での加工はすぐに終わるのですが、ここからの仕上げが大変でした。
部屋番号の加工、サンドペーパーでの仕上げまでの研磨、オイル塗装の仕上げ・・・。
小物なので家具以上に手触りを意識して、仕上げを行いました。
結果自分で言うのも僭越ですが、「触って気持ちよく、なんだか撫でつづけてしまう」触り心地に仕上がったと思います。
建築家のお客さん共々、2人してキーホルダーを撫でまわしながら
「触り心地もいいし、形も色も溶けかけたチョコレートみたいだ。いいですね!」
満足していただいたようです。
触ってみたい方、サンプルが工房に置いてあります。見てたもそ。