ソファ張り替え
少し前のことになりますが、ソファの張り替えをしました。
張り替え前がこちら。
F1中継を観ていると、よくピット裏にレーシングカーを運んだりドライバーやスタッフが休憩するトレーラーが停まっています。
そのトレーラーの内装工事の一環でソファも張り替えることになったようです。
このお仕事、引き受けるかどうかかなり悩んでしまいました。
お客さんが張り替えに選ばれた張り地が、そうとう固いビニールレザーだったのです。
張り地が固い、ということはシワがとりづらい。という事。
さらにはご覧のように変型のソファ・・・。
食事も喉を通らないほど悩んだ末、結局「なんとかするさ」と引き受けました。
まずはいままでの張り地をはがしたあと型取り。
今回は張り替えのため、はがした張り地から型をとり、裁断・縫製をすませました。
工房のミシンは、僕の椅子張りの親方が仕事を辞めた時にいただいた骨董品。
3,40年ほど前のミシンですが、モーターを載せ変え、手入れもしてあるため頑丈に力強く動きます。親方が現役で使っていた時は畏れ多くて絶対触れませんでした。
縫製は友人の手を借りて、いざ張り込みへ。
変型部分は臓物に綿を入れて、ボリュームを出して張り込みました。
やはりシワを抜くのに少々手こずりましたが
なんとか仕上がりました!
張り地を替えることで全くイメージが変わり、お客さんにも喜んでいただきました。
どのように納めるか散々考えた仕事ですが、そういうものは冷や汗の量に比例して、やはり終わったあともいつまでも印象に残っているものです。
工房のミシンを使って何か作りたい方もお待ちしています。
ぜひ遊びにいらしてください。