南会津の旅1
丸太材を買おうと思い、福島県は南会津まで旅に出ました。
先週、三重県に納めたテーブルの後釜の材料探しと、以前よりの念願であった
丸太買い・製材・桟積み乾燥に手を出そうと考えたのです。
南会津に、丸太の販売を小売相手でも丁寧にしている材木屋さんがあり、そちらへ出かけました。
丸太を置いた土場。スケールが大きすぎて自分の感覚が狂いました。 |
今回初めて知ったのは、福島はとにかく東西横方向に大きい!ということでした。
三重出身の自分は、福島とは南北縦方向に大きい。と思い込んでいましたが
南会津からは太平洋へも日本海へもほぼ200km強。
福島の地図を見ると、南北3つに太平洋側から「浜通り」「仲通り」「会津」と地域が分けられ
さらにそれぞれも縦方向に相当な距離があります。
上京して知り合った福島出身の友人Y君が、初対面で「俺、Yだっけ、俺、Yだっけ」
と言うのを聞いて、『そんなん知らんわ。自分の名前忘れたんかい!』と心の中で突っ込んだのですが
それは福島なまり(彼は郡山だったか・・・)で「俺、Yだよ、俺、Yだよ」と言っていた事を知って以来の
感動に似た福島との邂逅でした。
買い付けは初めて、という事もあり、行く前に購入を決心しておいた
クリの板材とナラはすぐに購入したのですが、
土場に転がっていたオニグルミ購入の決断に時間がかかりました。
クリの板材とナラはすぐに購入したのですが、
土場に転がっていたオニグルミ購入の決断に時間がかかりました。
岩手産・樹齢80年、大きさは長さ2.1m 径は47cm。少々曲がり、節有り。
材木屋さんは「これはなあ〜、いいんだけどねェ〜。初めて買うならもっとまっすぐで安全なのをおすすめするなあ〜」
頭の中はまっ白です。
自分の手持ちの予算と、わざわざ福島まで来たんだし。という気持ちと
目の前の丸太の値札とおすすめの丸太の値札。
材木屋さんがそこまで言うこの丸太。鋸を入れたら何が出て来るのだろう。
失敗するのかな。
でも1枚くらいは良い板が出るのでは?
でも失敗したら。
でもお値打ちだし。
でも。
でも。
でも。
すべてが一緒くたになって頭の中でどろどろになって回転しています。
悩みに悩んで言動が怪しくなった自分を見てか、材木屋さんが目の前の丸太にプライスダウンした
値段を提示してくれました。
「製材代込みでこれでいいですよ」
必殺の呪文です。駆け引きレベルの低い自分は一撃で倒されました。
午後から製材を始める事になりました。