2025年8月1日

 クルミ耳付き材テーブル



ショウルーム用に共木のクルミ材でテーブルを製作しました。
このような耳付き材の場合、木取りの仕方で表情がガラリと変わるので
今回は時間をかけて、念入りに甲板の木取りを検討しました。

またこういったタイプのテーブルの脚は、もう完成され尽くした
定番のデザインがありますが、今回は趣を変えようと思い、
丸材でスッキリした意匠を考えました。


このテーブルは甲板も脚も、10年ほど前に岩手で丸太で買い、福島で挽き、
東京で天然乾燥させ、それから工場で寝かせていたものです。
甲板材の隅に、身惚れてしまうような美しい虫食いの穴が出てきました。

普段なら落としてしまうようなものですが、あまりの見事さにこれを
意匠として表に出そうと思いました。そこで虫穴に透明レジンを流し込み、
固め込んでみました。

倉又史朗さんのミス・ブランチよろしく、自然のものが一瞬で
人工物に閉じ込められたような「永遠の美しさ」に少しでも近づけないかな、
と考えました。



・クルミ耳付き材テーブル
 無垢材
 1090w × ((650d) × 700h



 

さあ、遠慮せずに