名人もすなる Tanbourといふものを
注文仕事の合間を縫って、チークで蛇腹戸収納を製作しました。
設置場所の左側に扉開口があるため、心理的にも動線を邪魔しないように
家具のコーナーを曲線にしようと思いましたが、扉をどうするか考えました。
Rの扉では開け閉めでスペースを取られるし、精度にも問題がある。
扉が無いのも味気ない。
そこで、今まで頭の隅にあったものの、今までも、そして、これからも
なかなか作る機会の無いであろう蛇腹戸を製作してみようと考えたのです。
製作にあたり、家具の裏側、壁と背板の間に蛇腹戸の入るスペースを設け、
試作を繰り返しながら、家具本体と蛇腹の構造とサイズを決めていきました。
強度の許すギリギリまで桟材を細く薄くした結果、スマートな蛇腹戸を
製作することができました。
誰かに教わったわけでもないので、これが本道かはわかりませんが、実際に
戸が動くところを見ると、これだけのヴォリュームのものがするするとどこ
かへ消えていくようで、不思議な感覚に陥いる収納が完成しました。
・チーク無垢、チーク突板合板
・1800w × 900h × 450d