道具をつくる職人
家具屋が「特注で刃物を作る」というと、鉋や鑿ではなく、ルータービットなど
機械工具の刃物を注文することを指します。
既製品の刃物では出来ない形を削りたい場合、刃物の図面を引いて刃物屋さんに
オーダーするのですが、先日刃物をオーダーしていた仲介の木工機械屋さんから
電話が入りました。
「刃物屋さんが体調を崩して入院した。高齢でもう作れないらしい」
「・・・!」
ついにこの時が来た。と思いました。
今の時代、ネットで探せばどこかの刃物屋さんがみつかると思うのですが、
やはり馴染みのある所は、値段も安く、仕事のやり取りが容易です。
最近世間では、職人の道具を作る職人がいなくなっている事が話題に
なったりしますが、自分の回りでもこの問題が出てきました。
前述の刃物はなんとか既製品で代用できましたが、
「新しい刃物屋さん探さなくちゃ」という機械屋さんの言葉は届くのでしょうか。
どうかいい結果が出ることを願っています。