2018年5月8日

中国の旅 2


今回、後にハンス J・ウェグナーの名作椅子 Yチェアのデザインルーツとなる
圏椅(クァン・イ)を目にする事ができました。
中国・明代に作られた椅子が原型ですが、これは後年製作されたものと
思われます。

ウェグナーが圏椅にインスパイアされ、1944年頃、China Chairのデザインを
発表した当時、世の中には現在ほど情報は溢れていなかったはずです。
そんな状況で圏椅を発見し、エッセンスを掘り起こしたウェグナーの慧眼には
感服するしかありません。




閑話休題

鳳凰古城を見学している時、地元の少数民族 土家族(トゥチャ族)の人々が
背負っている竹かごを見て、いいな、と思っていました。
そんな時に街を歩いていると、観光客向けの賑やかなお店の間に、地元の
かご屋さんがひっそりと店を開けているのが、唐突に目に飛び込んできました。
即座に値段交渉・購入となりました。

無事竹かごを背負ってお店を出たのですが、それからはどこへ行っても
注目される羽目になりました。

バスの中、ホテルの中、揚げ句は空港。
子どもすら入りそうな大きさの竹かご、飛行機の手荷物カウンターで
交渉に交渉を重ね、強弁の末、機内持ち込み扱いにしてもらいましたが、
カゴを背負って出発ロビーに降りて行った時、何百人分もの視線が一点に
注がれる。

飛行機に乗り込むと客室乗務員、乗客、すべての視線が注がれる。
「Great !」「渋いかご !」

普段、強面仏頂面の手荷物検査場の係員全員が笑った事は、忘れられません。




さあ、遠慮せずに