初志貫徹・・・執念?
仏師の友人のアトリエに顔を出しました。
彼とは、会うといつも木材や刃物、道具の話で話題が尽きません。
鑿、鉋、定規、カメラ、レンズ・・・。
尽きぬ話の中で一度、なぜ仏さんを彫る仕事に就いたのか聞いたことがあります。
「自分は小学生の頃から仏師になりたかった」
その細かい動機まではお聞きしませんでしたが、
非常に印象に残る一言でした。
お医者さんでもスポーツ選手でもなく、仏師という特殊な仕事に
夢を抱き、小学生からの目標を達成する。
面白い人だな、と思うと同時に、自分の小学生の頃の夢ってなんだっけ?と
それを思い出すことさえできない我が身を考えました。
今、彼はある大きな寺院のために巨大な龍を4体、1年がかりで
彫り続けています。
生来の持続力できっと素晴らしい彫刻を彫り上げると思います。