展示テーブル納品
三重県伊賀市のギャラリー「アートスペースいが」に展示台 兼 レセプションテーブルを
納品しました。
材料はタモ材。幅2.1m、奥行き80cm。部屋の回遊を妨げない、いちばん大きいサイズ。
なかなかのヴォリュームです。
なかなかのヴォリュームです。
こちらのギャラリー、この7月からのオープンのため建物を新築し、準備を進めています。
建物が立ち上がり、内装を進める段階でギャラリー内部に置く展示台をどうするか、の話が出たようです。
そんな時に共通の知人のいるお施主さんと、ギャラリー設計の建築家さんがテラモトに白羽の矢を立てて製作依頼してくだすったようです。
その選考の理由が、建築にも展示の作品にも邪魔をしない家具の作風であること、という条件だったようです。
自分を前面に押し出し、すぐに飽きるような家具を作りたくないことを信条に製作をしてきた私としてはそれを聞いてなんだか嬉しくなった事を覚えています。
(商売としてはもっと目立たなければ。とも思うのですがネ)
製作は建築家さんの起こしてくれた図面を見て、家具としての納まりや材料についてのあれこれを打ち合わせてスタートしました。
無垢材のテーブルの場合、普通は天板の裏側に「吸い付き桟」という材の反り止めを入れるのですが、今回は「とにかくスッキリさせたい」という事で、厚みのでない鉄の反り止めを埋め込む事にしました。
強度を出すため、平板ではなくL型の鋼材をチョイス。
埋め込みの溝を掘り、埋め込みました。
年代物の年寄りもがんばる。 |
今回、普段はあまり使わないタモ材を使ったのですが、家具の形によってはあまり和の雰囲気にならない事に気がつきました。
タモ=和っぽくなる。と思っていた自分の食わず嫌いだったようです。
建築家さんなど、他の人のデザインしたものは普段の自分の発想にない刺激を受けます。
家具と建築との関係や材料のこと、いろいろと勉強になったテーブルでした。
家具と建築との関係や材料のこと、いろいろと勉強になったテーブルでした。
追記
今回納品に訪れた三重県の伊賀上野、古代から交通の要所として栄え、江戸時代には伊賀上野藩の城下町として栄えただけあって市内には古い町並みが残されていました。
松尾芭蕉の生家や、板倉準三の設計した市役所庁舎など、まだまだ見たいものが
あります。
今回は往復850kmの納品でくたびれましたが、一度ゆっくりお邪魔したいものです。
ギャラリー「アートスペースいが」
三重県伊賀市上野福居町3337
0595-21-3473
建築設計「根岸正典・計画工房」
神奈川県藤沢市市川名2-1-2-4F
0466-27-0432
0466-27-0432