ソファーベッド張替え
ソファーベッドを張り替えました。
お客さまの所から引き下げたソファーを剥がすと、
中身のウレタンは劣化して粉状に。
15年〜20年ほど愛用された。という事で、チップ・ウレタンは
全て新品に交換しました。
ソファーを開いてみて思ったのは、20年近く前のものは、既製品といえども
手間もコストも非常にかかっていたのだ。という事です。
そのころ、よく親方が「既製品ってのはウレタンの固まりだよ」と
云っていましたが、その言葉通り、様々な固さのウレタンが複雑に
貼り合わされ、分厚いチップの上にのっていました。
今回はこれをすべて再現すべく、下ごしらえに時間をかけたのですが
特注の一点仕事ではなかなか大変でした。
また、布地のパターンも非常によく考えられており、現在の既製品では
もっと合理的に済ませるところも、まだ特注品の名残を感じさせる
所がありました。
既製品ソファーの20年の歩み方を意識する良い機会にもなりました。
ラグスツール
刺繍・織物・ラグ等を製作するテキスタイル製作者、高瀬ゆりさんと恊働の
ラグスツール座面の下ごしらえをしています。
福島県の裏磐梯にある諸橋近代美術館に納める仕事ですが、
サルバドール・ダリのコレクションで有名な美術館にふさわしく
届いたラグを開くと作業場が一気に華やかになりました。
1800 × 1200の大きなものから、1000 × 700の小さなものまで5台。
色も形も様々なラグが5枚、花開いています。
「テキスタイルクリエーター 高瀬 ゆり」
yuriuriurico@mac.com
新年の泥沼
年が明け、椅子の原寸三面図を書き始めています。
椅子を製作するには、簡易的なものにせよこの三面図は非常に大切な
ものになります。
平面図、側面図、正面図=XYZ軸を1枚の図面に書き込むのですが、三次元の
ものの転びや太さ、位置関係が一目で解るようになります。
普段ならば、製作図としてもう少し端折って図面を書くのですが、今回は
図面上でも辻褄の合う、もう少し精度の高い三面図に挑戦しています。
非常に時間もかかり、本職の図面書きの方には笑われるかもしれない
出来ですが、満足いく三面図に近づいています。
本年もよろしくお願いいたします。
表裏一体、多段スツール
一脚で大人と子供に対応できるカウンタースツールを、という注文です。
最初は四面それぞれに、螺旋状に異なる高さのステップをつけようとしましたが
見た目の破綻と製作上の問題から、前後に異段ステップを取付けました。
下ステップは身長約170cmの大人、上ステップは身長140cm前後の子供を
想定した高さですが、前後左右と使い分けることで、様々な年齢に
対応できるスツールになりました。
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昭和は遠くになりにけり
キャリアをスタートさせた頃、よくお世話になった椅子張りの親方の
所へ手伝いに行った。
都内三田のど真ん中、ビルの谷間の細い路地。そのまた奥の「こんな所に?」
という場所に、ひっそりと木造の作業場が建っている。
15年ぶりに開ける木製の引き戸。奥から出て来る親方は、すこし老けたかな?
と思う以外は何も変わらない。その人懐っこい雰囲気と優しさから、
自分たち小僧が「三田のパパさん!」と慕っていた面影は変わらない。
御年を聞くとなんと83歳の現役の張り職人。
昔話をすると、まだ東京タワーは無かった。とか、新幹線が走り出した。
とか目眩のするような話。
親方の工場の周りも建物がどんどん無くなり、目まぐるしく変わっていく。
そんな景色の中で、ここだけはすべてがゆったり止まったような不思議な感覚だ。
腕のいいことで評判だった「芝の職人」と呼ばれた人たちの、
おそらく最後の世代の親方。
往時は威勢のいい職人衆が闊歩し、家具の街と呼ばれた新橋・芝界隈の賑わい。
いまはもう遠くなった時代。
そのわずかな残香を感じながらの一日。
ハイスツール
ナラでカウンター用ハイスツールを製作。
見た目のバランス、ステップの納まり・・・。
家具の線を少なくする。というコンセプトでの思索に時間がかかりました。
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1/5 Fantasy
プロポーション確認用の1/5モデル。これから原寸製作図の作成。
その後、実物の試作・製作へと続く。