2012年8月10日

サマーカーニバル


夏休みをいただき、三重県桑名市の実家に帰っていました。
地元では毎夏8月第一週末に大きなお祭りが開催されます。

石取祭というお祭りです。
この祭りは市内各町内が、祭車についた鉦と太鼓を打ち鳴らして練り歩くため、日本一やかましい祭りとして有名です。

文献によると祭りの歴史は古く、17世紀はじめ頃、夕涼みと街の建設・復興のため近くの町屋川の河原で「石を取り」、荷車に積んで市街に運んだのがいつの間にか祭事に変わったようです。

祭車は夜引き回され、クライマックスを迎えます。

子供のころからの思い出なので、横浜にいる今でも
この鉦と太鼓の音を聞くと「ああ、石取!夏やッ!!」



無条件に血が沸き立ちます。

桑名市は、江戸時代に東海道の重要な宿場として
多いに栄えた場所ですが、これだけの祭りを何百年も維持しつづけた人々の経済力と心意気は頭が下がります。


蛇足ですが、桑名には東京丸の内の三菱一号館や岩崎弥太郎邸などを設計した英国人建築家ジョサイア・コンドルの作品が現存しています。

山林王の二代目諸戸清六が自宅として普請した建物ですが、
明治政府の顧問建築家だったコンドルの作品が地方にあることは
非常に珍しいようです。





さあ、遠慮せずに