2014年2月11日

ベビーサークル②

ベビーサークルふたたび


以前製作したベビーサークル、別のお客さまからもオーダーをいただきました。

材料はブナ。やはり子供の触れる家具には、その触り心地と清潔さが
向いているような気がします。

オーダーをいただいた豊島区のK様、建築設計をされているお客さまです。
打ち合わせにお邪魔したご自宅は細部の納まりが非常に美しい建物で、インターホンを押す前に5分ほど、お家の前でうろうろと見惚れてしまいました。
誰かに見られていたら、さぞ怪しい人間に見えただろうと思います。

そのK様、お子様がハイハイを始めたので急遽ベビーサークルが必要になった、との事。
ご両親には大至急市販のベビーサークルを買うようにおすすめされたらしいのですが、形とサイズのいいベビーサークルを置きたい、と、HPでお探しになられてご注文いただきました。



子供の触れるものなので、いつも以上に仕上げ作業に気を使いました。
全ての材料に鉋をかけ、徹底的に磨き上げた後、ソープフィニッシュという
仕上げを施し、さらに目の細かい紙ヤスリで磨いてあります。
このソープフィニッシュは北欧椅子の伝統的な仕上げです。石鹸をお湯に溶かし込み
その石鹸水を家具に染み込ませて汚れ止めにするものです。
ウレタン塗装と比べれば対汚性は弱いのですが、施工時の環境への負荷も軽く、
子供が家具を舐めたとしても危険がないので、幼児向けのものには比較的よく使用します。

そして今回は接合のプレートをブナ材で製作し、おまけとして
お部屋のインテリアのチークにあわせ、チーク材のプレートもお付けしました。


工房まで引き取りにいらしたK様、サークルをお気に召されたようで安心しました。
建築の話など、またゆっくりとお話したいものです。
受注生産で即納ができない中、辛抱強くお待ちいただき本当にありがとうございました!

2014年1月28日

ソファー納品


3人掛けソファーと1人掛けソファー2脚を張替えました。

このソファー、昨年の夏に引き取って他の仕事と平行して進めていたのですが、
以前書いたように、3脚の仕様がまちまちだったものを統一して張り直しました。


大体張り込みが終わったあと、ソファーの全身に打たれている鋲のことを考えました。


鋲には簡易的な連結鋲と、ひとつひとつが単体でばらばらのバラ鋲があります。



どちらを採用するか悩んだのですが、結局バラ鋲を使用することにしました。
バラ鋲は施工に手間がかかるのですが、やはり雰囲気が素晴らしい。
また、納品先のお客さんが江戸・明治期に建てられた広大な古民家にお住まいだ、とお聞きして、簡易的な鋲が打ち込んであるものではその雰囲気に合わないような気がしたのです。
背裏もひたすら打ち込みます。


   結局、9mm径のバラ鋲を22m分も打ち続け、大きな問題もなく完成させました。
遊んでいるように見えますが本人は必死です。


完成後は宇都宮への納品でしたが、広大なお屋敷の中でもソファーは違和感なく
納まり、安心しました。



納品先のお家でソファーは早速お子さんの遊び場になりました。
子供のころ、誰もが持っていた自分の場所。
この椅子もそんな場所になればいいのにな、と思った一日でした。





宇都宮のIさま、Yさま、シンジくん(4さい)、ありがとうございました。







2014年1月6日

2014年開始


みなさま、明けましておめでとうございます。
三重より帰横し、工場は明日から通常業務に戻ります。
三重県・赤須賀漁港の新年。漁船が一斉に大漁旗をかかげます。

新年からばたばたしていますが、
どうぞ、本年もよろしくお願いいたします。







2013年12月30日

今年もありがとうございました。



今年も残りあとわずか。
みなさん、ありがとうございました。
工房はバタバタしながらも、なんとか1年を過ごしました。

   また来年お会いしましょう。
   よいお年をお迎えください。
  よい1年になりますように。



2013年12月20日

カウンターテーブル納品


横浜日ノ出町のワインバー「AGRI」さんにカウンターテーブルを納品しました。

材料はチェリー。
工房のホームページ作例をご覧いただいたオーナー夫妻が「横浜Nさま邸のような形の」テーブルを、とご注文くださいました。

初めてお会いしたときは、まったくの通りすがりで作業場に寄っていただき、
さらにこんな大きなテーブルを注文された!となぜか思い込み、ご夫婦の
蛮勇に拍手しそうになったのですが、こちらの誤解でした。失礼しました。


このテーブル、いままでお店の中にあったカウンターを撤去し、その後にお使いになる。
と云うことで寸法も特殊です。
製作者と比べるとわかるでしょうか。

長さ 2200mm × 奥行き 700mm は普通ですが、高さが1050mmもあります。



 将来的には脚を切って普通のテーブルとしてお使いになることもお考えのようですが、

実物を作るまではこんな高さでバランスがきちんととれるのか不安でした。しかし実際は

ドッシリと安定したテーブルで安心しました。



形はオーソドックスなテーブルですが、寸法が大きいため、見えなくなる仕口を
少々手の込んだ頑丈なものにしてあります。

様々なお客様が出入りされるバーなので慎重を期して頑丈な作りにしたのですが、
楽しいお酒の場でいろんな場面に出くわし、たくさんの人に可愛がられてほしいと思います。 






閑話休題。 
このAGRIさんの入居している建物、真下を流れる川の流れに合わせた形と、横浜日ノ出町近くという場所柄か、かなりおもしろい雰囲気を醸し出しています。
思わず「住みたい!」と叫びました。

次は仕事抜きでお邪魔します。 嗚呼、楽しみだ。

ワインバー「AGRI」
横浜市中区宮川町1-1-203 都橋ビル2F





2013年12月16日

毎日の生活


長野・戸隠の竹細工カゴを買いました。
打ち合わせで街に出かけることがあったので、
以前から気になっていたカゴの専門店を覗いてみたときに一目で気に入ってしまいました。


近頃野菜をいただく機会が増えてきたので、保存や見た目を考えたときにスーパーのビニール袋ではまずいかな?と考えていました。

風雪に耐えた根曲がり竹で製作されたこのかご、本来は茶碗入れとして製作されたものらしいのですが、地元の方たちは茶碗を入れる他にも野菜を入れたり、揚げ句は温泉に出かけるときに、タオルやお風呂用品を入れて持ち歩く事もするらしいのです。


東京のお店に持って来ると、本来の使用目的以外で使う事は気が引けたりするのですが、
地元でのそんなおおらかな使い方を聞くと、急に身近なものに思えてくるので面白いものです。

かつて唱えられていた「民藝」というものも、本来の姿はこのようなものだったのかな。と考えたりもしています。




2013年12月9日

作業場考


近頃、大きな仕事が続いています。
テーブルもちゃくちゃくと。

他にも大なり小なりお仕事の話をいただいているのですが
工房のスペースが小さいためにお応えできない事態も起こり始めました。

作業場が小さいと維持費が安く済む(しかし応えられない仕事が出て来る)。
作業場が大きいと仕事がこなせる(しかし維持費がかかる)。

このような時、他の人はどのような判断をしているのでしょう。
保証の無い世界に強気で打って出る人、現状を維持しようとする人。

全ては結果が正解、となるのでしょうが、なかなか難しい話です。








さあ、遠慮せずに