2012年7月15日

抹茶スツール①

今は昔


数年前、デザイナーの友人の事務所に昼寝に行くと、出入りしている人たちが使いずらそうに
原稿確認用のライトテーブルを覗きこんでいる場面に遭遇しました。
 
よく見ていると、そのライトテーブルがちょうど膝を立てなければ覗きこめない高さ。
そこでちょうどよい高さになるように、勝手にスツールを製作することにしました。


裂地の色、最初は3つでトリコロールかラスターカラーに
しようと思いましたが、汚れが気になり結局は緑色のグラデーション。

テーブルは使いやすい高さになりました。

そしてずいぶん長い間使ってもらえましたが、
今は置かれる場所が変わり・・・
ストーブのまわりで余生を過ごしているようです。


そのうち張り替える必要も出てきますが、つぎはどのような色に変えようか、考えています。
「若気の至り」という勢いで製作したスツールですが、
実用に即した大きさのためか、ありがたいことに
ずいぶんと息の長いスツールになりました。

製作者本人がいちばん驚いています。








2012年7月9日

幼児椅子


子供用の椅子を製作しました。

体が小柄なお子さんが緊張せずに座れるサイズの椅子で、なかなか好きなデザインが見つからない。とご注文をされました。

材料はウォールナット。
ご覧のようにサイズは小ぶりの椅子で、座面は230mmの高さです。

「昔の小学校を連想する椅子が欲しい」とのお話。
形は直線を基調に、という話でしたが、座面や背もたれに微妙なカーブを加え、少し柔らかい雰囲気を作りました。

組み立て中です。

構造はベーシックで、かなり頑丈な椅子です。
おそらく2世代、3世代は使えるでしょう。

ご両親にもお子さんにも気に入ってもらえたようです。
よかった、よかった。





2012年7月1日

小物やら


桜の丸太がやってきました。

三重の実家で桜を伐ることになったのです。

家具に使うには径が細く、ねじれも大きそうな樹だったので、
最初は丸太を引き取るのに躊躇しましたが、思い入れのある樹だったもので結局うつわや小物を作る事にしました。

室内にこういうものが転がっているとなかなか迫力があります。何を作ろうかな。


ところで先日工房のまわりを散策していたら

あまりの美しさに急いでカメラを取りに走りました。
あっという間に夕焼けは消えてしまいましたが、
息を呑むような光景でした。



2012年6月25日

ソファ張り替え



少し前のことになりますが、ソファの張り替えをしました。
張り替え前がこちら。


F1中継を観ていると、よくピット裏にレーシングカーを運んだりドライバーやスタッフが休憩するトレーラーが停まっています。
そのトレーラーの内装工事の一環でソファも張り替えることになったようです。

このお仕事、引き受けるかどうかかなり悩んでしまいました。
お客さんが張り替えに選ばれた張り地が、そうとう固いビニールレザーだったのです。
張り地が固い、ということはシワがとりづらい。という事。
さらにはご覧のように変型のソファ・・・。

食事も喉を通らないほど悩んだ末、結局「なんとかするさ」と引き受けました。

まずはいままでの張り地をはがしたあと型取り。

今回は張り替えのため、はがした張り地から型をとり、裁断・縫製をすませました。



工房のミシンは、僕の椅子張りの親方が仕事を辞めた時にいただいた骨董品。
3,40年ほど前のミシンですが、モーターを載せ変え、手入れもしてあるため頑丈に力強く動きます。親方が現役で使っていた時は畏れ多くて絶対触れませんでした。


縫製は友人の手を借りて、いざ張り込みへ。
変型部分は臓物に綿を入れて、ボリュームを出して張り込みました。

やはりシワを抜くのに少々手こずりましたが

なんとか仕上がりました!

張り地を替えることで全くイメージが変わり、お客さんにも喜んでいただきました。
どのように納めるか散々考えた仕事ですが、そういうものは冷や汗の量に比例して、やはり終わったあともいつまでも印象に残っているものです。



工房のミシンを使って何か作りたい方もお待ちしています。
ぜひ遊びにいらしてください。








2012年6月17日

ベビーサークル①

ベビーサークル


チークの棚を注文していただいたお客さんから
ベビーサークルの注文をいただきました。
材料はブナ材です。
ブナはご覧のように清潔感があるうえに柔らかく、
表面をササクレなく滑らかに仕上げることができるので
子供のおもちゃなどによく使われています。

このようなベビーサークルは初めて作るもので、
いろいろ試行錯誤しながら・・・
枠を二枚ほぞという頑丈な仕口で組み上げ、


長手のつなぎの部分に、装飾と強度アップのために
木のプレートをはめ込むことにしました。

このようなプレートを隙間なくはめ込むのはなかなか
大変でしたが、一応チークとウォールナットの
二種類を用意しました。
お客さんが好みで付け替えることができます。




1m×2mの大きなサークル、
またもや納品までは緊張しましたが、
どうやら満足してもらえたようです。

このような子供の家具は仕上げや塗装の面で
大人のものより気をつかうところがあり
勉強になりました。

大事にお使いくださいね。


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2012年6月11日

東京・江戸


先日、大相撲夏場所を観るため
両国へ出かける機会がありました。

相撲というのはスポーツと云うより伝統芸能なんだなあ、
と思った一日。

ちょうど夕暮れ時に水路の近くを通りかかりました。

なんともいえない情緒・・・。                    

昔は「水の都」と言われただけあり、東京の東方(ひがしッかた)へ行くと
水が生活のすぐそばにあることを感じます。

洋の東西を問わず、水上交流が栄えた場所は
都市としても非常にエネルギーのある場所だった気がします。


2012年6月4日

浅い棚④

うつわ、道楽


うつわやもろもろを収納する
飾り棚を製作しました。

材料はチーク材。銘木中の銘木、と言われる材料です。
このチーク、削ってすぐはバサッとした印象なのですが

すぐに最初の写真のようなしっとりした色に変化します。

また非常に油気が多く、他の木では削りくずが
宙を舞うところ、チークはくずが刃物にまとわりつくように
からみつき、すぐに刃物が切れなくなります。

ただ加工性は良く、重硬で水に強いところから、昔は船の甲板などにも使われたようです。

この飾り棚、うつわを集めるのが大好きなお客さんが
自宅カウンター下のデッドスペースを生かしたい、
と注文されました。

お部屋の他の家具がチークだったこともあり、
違和感なく収まりました。
そして家具にうつわを収納すると、
両者がさらに引き立てあうことに気がつきました。

お客さんにも喜んでいただけたようです。(緊張)




さあ、遠慮せずに